AIシステムの開発の方法とは?おすすめシステム開発会社、AIサービスも紹介
AIの発達と普及により、様々なシーンでAIを活用できるようになりました。ChatGPTのような生成AIを用いることで、接客から問い合わせ対応、検査、解析など、幅広い業務をシステムで対応できるようになりました。
自社でAIシステムを開発したいという方も多いのではないでしょうか。しかし、いざAIシステムを開発したいと思っても、その方法がわからないと思います。そこでこの記事では、AIシステムを開発する方法やおすすめの会社やサービスを紹介します。
AIシステムとは
まず、AIシステムとはどのようなものかを解説しておきます。
AIシステムの導入は進んでいる
AIシステムとは、状況を判断しながら、AI自身がパターンやルールを選択しながら、臨機応変に対応ができるシステムです。AIの大きな特徴は学習能力であり、自己学習をさせることでAIはより最適な対応ができるようになります。さらに、AI自身がサンプルを集めるようなシステムなどもあります。
こういったAIシステムは、様々な業界・業種で取り入れられています。2024年1月に行ったNHKの調査によると、生成AIを活用していると回答した企業は100社中86社であり、多くの企業がAIシステムを導入していることがわかります。
また、2024年4月に912社に調査したデータでは、67%が生成AIを活用中もしくは推進中でした。
このように、AIシステムの導入はあらゆる企業で進んでいるのです。
AIシステムの活用シーン
生成AIは、様々な業務を行うことができます。AIシステムを活用できるシーンとはどのようなものでしょうか。
まず、ChatGPTのような生成AIは人間と同じような自然な日本語を作成することができます。それによって対話をすることができ、接客や問い合わせ対応、受付対応、ヘルプデスクなどを行うことができます。音声認識と発話機能を利用すれば、まるで人と対話しているような対応を行えるでしょう。
また、AIは一定のパターンから外れたものの検査や判定に向いており、品質検査や検品の業務を行うことができます。ほかにも、AIは膨大なデータを分析することにも長けており、顧客分析やニーズ調査など、マーケティングに生かすことができます。
生成AIの活用事例は以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
『企業における生成AIの活用事例紹介!現在の活用状況も解説』
AIシステム開発のメリット
AIシステムを開発することで様々なメリットが得られます。ここでは主なメリットを解説します。
省人化、無人化が可能に
AIシステムによって省人化、無人化が可能になります。人が行っていた業務をAIシステムが行うことで、人員を減らすことができますし、業務によっては無人化を実現することができるのです。
例えば、対話AIシステムを利用すれば、受付やコールセンター、施設案内、ヘルプデスクなどでの対応に割く人員を減らすことができます。また、工場などでの検品においても目視ではなくAIが行うことで検品スタッフを減らすことができます。
このように、AIシステムを開発することで省人化や無人化ができる可能性があります。
AIによる無人化については以下の記事で詳しく説明しています。
新しいサービスの提供
AIシステムを開発することで、これまでにはなかった新しいサービスを提供できるようになります。AIのできることは幅広いので、これまでのシステムではできなかったようなアイデアを実現できる可能性があります。
例えば、アパレル業界では試着シミュレーションをAIでできたり、不動産業界では詳細な査定をAIが行ってくれたり、保険業界ではAIが効率的に新商品を作り出したりといったことが可能になります。また、AIは多言語に対応することができるので、これまで外国人対応ができていなかった場合にも接客などが可能になります。
AIによって新しいサービスの提供が可能になるのです。
データを活用できる
AIシステムを開発することで、あらゆるデータを活用できるようになります。
本来データ分析を行うときには、データの選定や計算式の作成、結果の可視化を人間が行わなくてはなりませんでした。それには多くの時間がかかりますし、分析結果が不正確であったり、漏れが出てくる可能性があります。
しかし、AIは機械学習によって膨大なデータを学習するとともに、そのなかから必要なデータを選び、分析を行い、結論を導き出すことができます。分析を行うことで傾向を分析することができ、商品の需要予測、売上予測、故障予測、来場者予測、解約予測などに活かすことができるのです。
注目を得られる
AIシステムを開発することで注目を得ることができます
AIは今話題の技術です。これまでにないシステムを開発することで、ニュースメディアなどで取り上げられる可能性がありますし、大きな注目を得られるかもしれません。同業の企業との差別化にもなるでしょう。
また、そのAIシステムに関心を持った人からの集客にもつながるかもしれません。例えば、施設において対話AIシステムを導入した場合などには、そのシステムを目当てに訪れる顧客もいるかもしれません。
このように、AIシステムを開発することでより注目を集め、露出や集客を高められるというメリットがあるのです。
AIシステムの開発方法
AIシステムを実際に開発しようと思ったときには、どのような方法があるのでしょうか。
パッケージサービスをカスタマイズ
ベンダーによるAIサービスを利用することで、AIシステムを開発することができます。
AIサービスとは、すでにAIを利用した特定の機能が備わったシステムのことです。例えば、対話AIシステムや画像生成AIサービス、チャット問い合わせ対応AIなどのようなものがあります。
こういったサービスはクライアントのシステムに連携できるように作られており、自社で開発するよりもコストを抑えながら楽にシステムを開発できます。AIサービスは特定の作業に特化しており、その作業だけに特化したシステムを開発したい場合におすすめです。
フルカスタムによるシステム開発(スクラッチ開発)
AIシステムを開発するもうひとつの方法は、イチからAIシステムを作るという方法です。
これは自社の業務に特化したAIシステムを作るということです。既存のサービスを利用していない分、自由度が高く、あらゆる機能を実現することができます。そして、自社独自の情報を理解したAIを作ることができます。
ただし、すでに作られたサービスを利用していない分、イチから開発を行わなくてはならないので、コストや完成までの時間がかかります。データの収集や学習、AIの検証などにも時間がかかることになります。自社に特有な作業をAIシステムで行いたい場合におすすめの方法です。
用途ごとのおすすめAIサービス3選
AIサービスはコストを抑えながらAIシステムを開発することができますが、ここでは用途ごとに特化したおすすめのサービスを紹介します。
接客対応をAIが代行【接客オンデマンドAI】
「接客オンデマンドAI」は、対話ができるAIが人に代わって接客を行ってくれる生成AIシステムです。画面上に表示したAIアバターが顧客からの質問を聞き取り、音声で回答をします。接客や総合受付、フロア案内などで省人化、無人化を実現できます。多言語対応も可能なので、外国人への接客にもおすすめです。
大規模言語モデル(LLM)と独自のアルゴリズムによって、自然な文章で回答することができます。GPT連携なので、商品知識や専門用語などの自社独自の情報を学習したAIの開発が可能。
在庫状況などのデータベース情報や複雑な見積計算、購入履歴などとも連携が可能で、状況や顧客に合った接客が可能です。また、対話ログからニーズ分析を行うこともできます。
サポートが充実しており、自社に合わせた開発やテスト、実証実験、運用などを専門のスタッフが行うので、知識を持ったスタッフを採用しなくても開発・導入・運用ができます。
AIチャットボットがテキストで対応【チャットプラス】
引用:チャットプラス(https://chatplus.jp/)
チャットプラスは生成AIを用いたチャットボットです。テキストでボットに質問をすると、AIが回答をしてくれます。
ヘルプデスク業務の問い合わせを自動化できます。よくある質問を自動回答することもでき、社内問い合わせの工数を大きく減らすことが可能です。
5,000もの機能を備えており、あらゆるニーズに応えるチャットボットを作ることができます。
移動が可能なAIロボット【GreetingBot Mini】
引用:GreetingBot Mini(https://jp.orionstar.com/mini.html)
「GreetingBot Mini」は、AIを搭載した受付や案内が行えるロボットです。
人を検知し、自主的に挨拶やコミュニケーションを行いながら、音声で案内を行います。施設における案内や広告宣伝の省人化、無人化が可能になります。
オープンプラットフォームで自社に合わせたカスタマイズが可能。AIを搭載したロボットを、コストを抑えて開発したいときにおすすめです。
おすすめAIシステム開発会社3選
イチからAIシステムを作る時におすすめの開発会社を紹介します。
NTTデータ
引用:NTT DATA(https://www.nttdata.com/jp/ja/services/data-and-intelligence/technology/)
NTTデータでは、AIを用いた技術開発を行っています。
学術機関と連携をしたり、NTT研究所のR&D成果を取り入れたりして、業務活用シーンを見据えながら、最先端のAI技術を事業で活用できるように技術開発、実証実験を行ってくれます。
生成AIを用いた開発も行っており、大規模言語モデルと顧客のニーズを組み合わせて、各社に合ったAIシステムを開発してくれます。
お多福ラボ
引用:お多福ラボ(https://otafuku-lab.co/)
お多福ラボは、データ分析をもとに業務における課題を発見し、解決方法を提案、開発まで行ってくれる開発企業です。
AI開発、システム基盤構築、データ蓄積と分析などの技術をもとに、自社のニーズに合わせたAIシステム開発を行ってくれます。業務系システムの開発経験が豊富なエンジニアが在籍し、たしかな技術力があります。
データ分析と可視化による課題発見、業務改善・効率化、運用、保守までワンストップで行ってもらえます。
まとめ
AIシステムを開発することで多くのメリットが得られます。ただし、AIの開発には大きなコストがかかりますし、専門のスタッフなども必要になります。AIシステムを開発したいという場合には、目的に合わせて開発方法を検討するのがよいでしょう。
コストを抑えながら接客の省人化、無人化を行えるAIシステムを作りたいのであれば、接客オンデマンドAIがおすすめです。接客に特化したAIに自社独自の情報を学習させることで、人と同じような接客ができるAIシステムを作ることができます。目的に合わせた口調や言語の調整、アップセルや誘導対話などの営業手法の学習も可能。
開発においては、学習素材の準備、初期環境の開発・検証、稼働後のレビューなど、運用に関するサポートをすべて行うので、企業側が人員を採用するなどの負担もありません。接客に関するAIシステムを開発したいときには、ぜひ接客オンデマンドAIをご検討ください。