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AIの導入に失敗する原因とは?失敗を避ける方法も紹介!

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AIの普及が進んでいるなか、AIを導入したいという企業も多いと思います。ただ、AIを導入した企業のなかには、失敗してしまったという企業もあります。では、AIの導入で失敗する原因とは何なのでしょうか。そしてどのように防ぐことができるのでしょう。

ここでは、AI導入で失敗する原因を解説するとともに、失敗を避ける方法を紹介します。

AI導入失敗のリスクとは

AI導入で失敗した場合のリスク、損失とはどのようなものなのでしょうか。リスクを把握することで、AI導入失敗を避けなくてはならないことがわかると思います。

AIの導入に失敗すると、導入にかけたコストや労力が無駄になります。AIの導入においては、システム開発やAIへの学習、データ連携などに多くの費用がかかりますし、AI導入のための稟議やデータの収集、AIへの学習に担当者は多くの時間を割かなくてはなりません。AI導入に失敗するとこの金銭的、時間的コストが無駄になります。

また、AIを導入するためには、使用しているシステムを改修しなくてはなりません。既存顧客情報ややりとりの履歴を学習させるために、システムを連携する必要があるのです。AI導入に失敗してしまうと、システムを改修したあとにまた元に戻さなくてはなりません。AI導入によって行った業務フローの変更なども、もとに戻さなくてはならないでしょう。

AI導入で失敗する原因とは

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AI導入で失敗する原因とは何なのでしょうか。ここでは、様々なパターンの原因を解説します。

AI導入だけが目的になっている

AI導入で失敗する原因として、AIの導入だけが目的になっている場合があります。AIが話題になっているからとりあえず導入してしまう場合や、AIは何でもできると考えて導入してしまう場合などが、これにあたります。

AIを導入することが目的になってしまい、なんのために導入するのか、どのような課題を解決するのかが明確になっていないと、有効なAIシステムを作ることができません。その結果、成果が出せず、いつの間にか使われないということになってしまうのです。

また、AIシステムに与えられる補助金などを目的にして導入する場合なども、失敗することが多いです。

社内連携が取れていない

社内連携が取れていない場合にも、AIの導入・運用は失敗しがちです。

AIを業務に活かすには社内での連携が重要です。AIを運用するには日々データの収集・学習が必要ですし、正しく稼働しているかのチェックや運用の見直しなども行わなくてはなりません。そのためには、部署を超えての連携が必要になります。現場での成果をヒアリングしたり、AIの最適化を行ったり、テストをしたりと社内で連携を取る必要があるのです。

また、AIの活用にはデータを集める必要がありますが、社内のデータを1か所に集めたり新しいデータに更新するという連携ができていないと、AIに有効な学習をさせることができません。データに関しても社内で連携が必要なのです。

こういった連携ができていないと、AIを導入してもよりよい成果をあげることができない可能性があります。

現場のニーズに即していない

AIを導入しても、現場のニーズに則していないと失敗する可能性があります。

現場でどのような業務に課題があるのか、自動化したい業務はなにかなど、現場のニーズに合っていないと、AIを導入しても役に立たないということになります。むしろ、AIの導入前よりも業務が増えてしまった、運用がしづらくてストレスになってしまうなど、現場に余計な負担を強いることになってしまう可能性もあります。

外国語対応に課題がある、同じ質問への対応に困っている、施設案内を自動化したいなど、どのようなニーズがあるのかをしっかりとヒアリングをして、現場のニーズを解決するAIシステムを作らなくてはなりません。

運用体制がない

運用体制がないとAIを導入したあとに失敗ということになってしまう可能性があります。

AI導入後には、利用データをもとに再学習を行ったり、エラーを確認して修正を行わなくてはなりません。このような運用のためには専門知識を持った人員が必要になります。こういった人員を用意できない場合には、AIは学習をしてより最適な対応をすることができません。

ちなみに、AIを提供している企業のなかには、専門のスタッフを派遣してくれる会社もあります。こういった会社を利用すれば、自社内にAIの学習のためのスタッフを配置する必要はありません。

AIの能力を理解できていない

AIの能力を理解できていない場合にも、導入が失敗してしまう可能性があります。

AIには様々な能力があり、多くのことを行えます。人の言葉を理解し回答をしたり、画像を解析したり、検品を行ったりといった様々な業務を行えるのです。

こういったAIのできることを知らないと、本来利用すべき業務ではないところでAIを利用してしまうといったことになります。社内問い合わせに課題があるにも関わらず、それとは別の部分でAIを導入している場合などがそれにあたります。

業務範囲を広げすぎてしまう

AIが対応する業務範囲を広げすぎてしまうと、AIの導入に失敗してしまうことになります。

AIは様々な業務を行うことができますが、AIが代行したほうがよい業務とそうでない業務があります。AIよりも人間が行ったほうがよい業務までAIに任せようとすると、失敗してしまう可能性があるのです。

例えば、初期の問い合わせ対応だけでなく、営業までAIで行おうとすると、AIへの膨大な学習が必要になりますし、人間が対応したほうが効率がよかったといった結果になる可能性もあります。

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AI導入での失敗を避ける方法

ここまで、AIの導入で失敗する原因を説明してきましたが、このような失敗を避けるにはどうすればよいのでしょうか。ここでは失敗を避ける方法を紹介します。

ゴールを明確にする

ゴールを明確にすることは、AI導入による失敗を避ける方法です。

ゴールを定めないと、AIを導入したはいいけれどもそれが成功しているのかがわかりません。AIを導入する目的はなにか、どのような結果を達成することを目指すのか、このゴールを定量的な指標で定めましょう。

「業務にかかっている時間を〇%削減」「人員を〇人減らす」「顧客満足度を〇%高める」など、具体的な数字でゴールを定め、一定期間ごとに振り返るようにしましょう。

社内の理解を得る

AIを導入する際には、まず社内に告知をするとともにその意義をしっかりと伝え、社内の理解を得ましょう。

データの収集や業務フローの変更、テスト、再学習など、社内の業務に関わることが多いので協力をしてもらうことも多くなります。こういった協力を負担に思われると、AIの導入に対して反感を持つ人が出てきてしまうかもしれません。

AIの導入をスムーズに行うとともに成果を出すためにも、しっかりとそのメリットや意義を伝えて社内の理解を得るようにしましょう。

AIでできることを理解する

失敗を避けるには、AIができることを理解することも大事です。

AIだからといって、どんな業務でもできるわけではありません。AIが得意なこと、苦手なことがあります。苦手なことをAIにさせようとしても、人間よりも時間がかかるだけで精度も悪いということになってしまいます。業務ごとにAIと人間で使い分けることが必要なのです。

大量のデータから新しいものを作ることや、一定の法則のなかで細かな確認をすることなどはAIが得意なことといえるでしょう。このようなAIの能力を理解し、適切な業務をAIで行うようにしましょう。

データを収集する

AIの力を発揮するためには、データを収集する必要があります。

AIはデータをもとに学習をすることで、業務の精度を高めていきます。データが少なかったりデータの質が悪かったりすると、アウトプットの質も落ちることになります。データがAIのパフォーマンスを左右するのです。

だからこそ、質の高いデータを多く集める必要があるのです。そのためにも、どのようなデータを、どうやって収集するかをしっかりと考えておくのがよいです。

運用サポートが充実しているサービスを選ぶ

AI導入における失敗を避けるためには、運用サポートが充実しているサービスを選ぶのが大事です。

AIを導入し運用していくには、運用データの確認、再学習、調整など様々な作業を行わなくては、AIのパフォーマンスを最大化することができません。会話データや画像解析結果のデータなど、AIが正しく業務を行えているかを確認するとともに、間違っている場合には正しい行動をインプットしなくてはなりません。AIを運用して成果を出すためには、その作業を行う人材が必要なのです。

こういった運用を代行してくれる会社を選べば、自社で担当者を雇用する必要がありませんし、日々の運用におけるエラーや不具合などにも対応してもらえます。AI導入を依頼する場合には、各社のサポート内容を確認しましょう。

業務に合ったAIサービスの選定

失敗を避けるには、業務に合ったAIサービスを利用するのが大事です。

接客や社内問い合わせ対応、データ分析、画像分析など、AIシステムには様々な機能を持ったものがあります。あらゆる業務を行うことができると謳ったサービスなどもありますが、こういったものはそれぞれのAIの精度は低い可能性があります。特定の業務に特化したサービスのほうが、その業務に関するノウハウを蓄積していますし、AIもより精度の高いものになっているでしょう。

幅広い業務に対応したAIや自社の業務とは関係ないAIを作っているような会社は避けるのがよいです。接客なら接客、検品システムなら検品システムというように、特化してサービスを提供している会社を選ぶのがよいでしょう。

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AIを導入することで様々なメリットが得られますが、失敗している企業が多いのも事実です。大きな費用をかけてせっかくAIを導入したのに、失敗してしまっては意味がありません。今回紹介したような方法を参考に、失敗を避けてください。

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