AI面接とは?メリットやおすすめサービス12選を紹介

AIの発達にともない、採用面接や人事面接などの場面でもAIが活用されるようになってきました。AIは会話ができるように進化しているだけでなく、人物の特性を分析することが可能になっています。このようなAIを面接に活用することで、企業はさまざまなメリットを得られます。
ここでは、AI面接によってどのようなメリットが得られるか、AI面接サービスはどのようなことができるか、AI面接の事例などを紹介します。
AI面接とは
まず、AI面接とはどのようなものかについて解説しておきます。
AI面接の意味
AI面接とは、人間に代わってAIが面接を行ってくれるシステムのことです。人の姿をしたアバターAIが、モニター上で面接を行います。人間の面接官が直接求職者や従業員などと会話をすることなく、AIが面接をすべて完結してくれるのです。
AI面接システムのなかには、回答内容だけでなく声の抑揚や表情などを解析して評価してくれるものもあり、より多面的な分析が可能になります。日程調整などもAIが行ってくれるものもあり、自動化することができます。
また、面接に付随する適性検査などもAIが行うものもあります。集計したデータを分析することで、理想の値との比較を行い評価を行うことができます。
AI面接の現況
現在(2024年12月)では、AI面接は多くの企業が取り入れ始めてきています。リクルートの調査によると、「AI面接経験有無を確認したところ、調査対象全体のうち AI面接経験者は 28.4%だった」とのことです。約3割が経験しており、今後も多くの企業が導入すると考えられるでしょう。
また、中国においては、「求人情報サイトの牛客が2024年春に実施した調査によれば、半数を超える学生がAI面接の案内を受け、約8割が実際に参加した」とのことです。
このようにAI面接の導入が進む背景には、オンライン会議の普及や人手不足、効率化などが考えられるでしょう。
AI面接のメリット
AI面接にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
コスト削減
AI面接によってコスト削減が可能になります。人が面接を行う場合には面接官が対応するための時間が必要になりますが、AI面接であればこういった人の面接官が必要なくなるので人件費を抑えることができます。
AI面接では面接者のデータの分析なども自動化してくれるので、選考にかかる工数なども減らすことができます。コストを減らしながらより効率的に選考ができるでしょう。
また、人による面接では面接会場の手配や面接の日程調整なども必要になりますが、AI面接であればオンラインでいつでも受けることができるのでそういった負担がありません。
面接の質の一定化
AI面接を利用することで面接の質を一定にすることができます。人による面接では、面接官の主観的な評価や質問のばらつき、気分などが面接結果に影響します。また、聞きづらい内容などは引き出せない可能性があります。それによって、誤った選考結果になるかもしれません。
AI面接であれば必要な質問をすべて行ってもらえますし、面接の評価基準は一定です。すべての面接者の評価において揺らぎなく評価を行うことができ、ミスマッチを防ぎながら必要な人材を選考できます。
また、AIでは音声認識技術や表情認識技術によって、より細かな感情なども正しく読み取ることができます。人間では見逃すようなポイントなども常に把握して面接結果に反映することができる可能性があります。
生産性向上
AI面接を利用することで生産性を高めることができます。
人による面接では、面接会場の準備や面接対応、データ整理・分析、メール送信などを担当者が行うのに多くの時間がかかってしまいました。AI面接によってそれらの時間を短縮することができるので、人のスタッフはより人間の能力が求められるクリエイティブな作業に集中することができます。
また、面接者とのやり取りにおけるミスや対応遅れによって、面接を行うまでに発生する歩留まりや離脱を防ぐこともできるでしょう。人による面接よりもミスマッチ率を下げるとともに必要な人材を絞ることができるので、採用後の離職を防ぎながらより成果を出せる人材を採用することができます。このように、面接を最適化することで生産性を高められる可能性があります。

AI面接のリスク
AI面接を導入する場合には、メリットだけでなくリスクもあります。
印象の低下
AI面接では、候補者に与える印象が低下するというリスクがあります。「2026年卒大学生就職活動調査×採用CX調査」によると、『就活生の過半数が、人による面接に比べて「誠実さ」「妥当感」「納得感」「実力発揮感」の4点を感じにくいと回答した』とされています。
AI面接では温かみが伝わりにくいため、候補者は人間的なつながりを感じにくく、不安を抱きやすくなると考えられます。さらに、評価基準が分かりにくいことや、回答に対する反応が適切でない場合があることも、こうした不安を強める要因といえるでしょう。
辞退増加の可能性
ほかにも、AI面接では辞退が増加する可能性もあります。上の調査では、「AI面接を理由に選考を辞退した学生は44.1%に上った」とされています。その理由としては、「この面接方法で合否が決まることに納得できない」と回答した人が23.3%となっています。
こうした結果から、AI面接が候補者に与える不安や不信感が、企業への志望度低下や選考離脱のリスクがあるということに注意するのがよいでしょう。
AI面接サービス12選
AI面接サービスにはさまざまなサービスがあります。ここでは7選で紹介します。
1.接客オンデマンドAI


「接客オンデマンドAI」は、AIアバターが対面で面接をしてくれるサービスです。接客シーンでの人材やシステムの支援を行っているビーモーションが提供しています。受付や接客を想定して開発されましたが、面接用にカスタマイズすることが可能です。
モニター上の音声対話型AIが、発話を聞き取りながら自然な会話を行います。GPT連携なので商品知識や専門知識などを独自に学習させることができ、面接すべきことを聞くとともに面接者からの自社に関する質問などにも自由に答えることができます。大規模言語モデルと独自のプロンプト生成アルゴリズムによって、まるで人間と話しているような自然な会話が可能です。
対話ログの分析もでき、面接者の選定や性格分析なども可能です。対話ログからAIに再学習を行い、より有効な質問ができるようにすることもできます。専任の担当者がつき、運用やデータ分析、AIへの再学習のサポートを行ってくれるので企業の負担を抑えることができます。
2.AI RECOMEN
「AI RECOMEN」は、AIが面接をしスコアリングをしてくれるサービスです。膨大な学習データを活用した参考合否判定だけでなく、採用担当者は面接の映像を確認しながら評価を行うことができます。
日程調整や直近50回の面接点数の統計、文字起こしなども可能。面接練習用のシステムもあり、求職者や学生の面接の練習をサポートすることもできます。
3.カンリーAI面接
「カンリーAI面接」は、店舗ビジネスの支援を行っている株式会社カンリーによるAI面接サービスです。
日程調整や面接実施をAIが支援してくれますし、面接データをもとに自社に合う人材の選定をサポートしてくれます。AIによる面接の様子は動画として保存されるので、自由に見返す事もできます。自社の採用フローに合わせてカスタマイズしてくれるので、これまでの流れを変えずに面接ができるでしょう。
初期費用が0円で、面接一回につき500円という低コストであるのも大きなメリットです。
4.SHaiN
「SHaiN」は、独自のメソッドに基づいてAIがヒアリングを行ってくれ、AIが面接評価レポートを作成してくれるサービスです。スマホやタブレットを使用して、24時間365日場所を問わず面接を行えます。
戦略採用メソッドという公平な基準を設けているので、評価のばらつきをなくすことができます。AIによる評価を参考にするとともに回答内容をテキスト化することができるので、候補者に合わせた動機付けが行え、内定自体を減らすことにもつながります。
個人情報を扱うからこそセキュリティにも配慮しており、ログイン時の2段階認証やIPアドレスでのアクセス制限なども行えます。
5.面談支援AIサービス
「面談支援AIサービス」は、日立ソリューションズによるAI面接支援システムです。ベテラン面談者の評価指標を学習させることで、より正確に人材を評価することができ、求める人材を採用することができます。
AIとの面談や人間との面談の様子を録画し、その映像をAIが分析・評価します。面談シナリオに設定された評価指標だけでなく、表情や視線、心拍などからAIが分析を行います。回答だけではない情報からも評価をするので、候補者の本音を知ることができます。
6.AI面接 powered by elfii
「AI面接 powered by elfii」は、即戦力の採用支援に特化したAIサービスです。即戦力の採用において、面接官に専門的な知識が求められることや候補者の力量を正しく測るのが難しいといった課題を解決することができます。
「AI面接 powered by elfii」では、あらかじめ設定した即戦力として候補者に求めるスキル群をもとに、AIが深堀り質問を繰り返してくれます。それによって、実力を正しく測るとともに先入観に影響されない評価をすることができます。
7.harutaka IA
「harutaka IA」は、採用力の向上を目的としたサービスです。
人による面接の動画から自動で議事録を書き起こし分析を行うので、担当者の負担を軽減。面接内容を分析することで、面接担当者の表情や音声、発話バランス・話し方なども分析します。
多くの面接の動画を分析することで、面接の傾向や改善点を可視化することができます。
8.Our AI面接
「Our AI面接」は、アバター型AI面接官との自然な対話を実現する定額制のAI面接サービスです。質問内容を登録するだけでAI面接官を作成でき、回答内容に応じて質問を柔軟に最適化します。従量課金が不要なため、コストを抑えながら導入できます。
面接結果は生成AIレポートとして自動で分析され、設定した評価基準に沿って全候補者を公平に評価できます。動画の倍速再生や発話箇所の可視化、文字起こし機能により、必要な部分だけを効率よく確認でき、選考のリードタイムを大幅に短縮できます。
9.AI面接官
「AI面接官」は、求職者の回答内容に応じて質問が展開し、本番さながらの面接体験を再現するサービスです。AIが社会人基礎力や志望動機など約16項目を同時に分析し、多面的かつ公平に候補者を評価します。
面接後は約15分でレポートを自動生成。企業が設定した人材要件に合わせて評価項目の重みづけを行い、総合得点を算出します。面接後に要件を変更して再計算することも可能で、ポジションごとに最適な候補者を効率的に抽出できます。
10.Interview Cloud
「Interview Cloud」は、アルバイト採用にかかる手間を大幅に削減できる、面接代行型の動画採用プラットフォームです。応募者とのやり取り・日程調整・面接・評価まですべてを一元管理し、採用業務を効率化してくれます。
全国に在籍するプロの面接官と応募者を自動でマッチングし、オンラインでマンツーマン面接を実施。録画された面接動画は企業側に共有されるため、よくある「自己PR動画だけでは能力が判断しにくい」という課題を解消できます。
また、応募者と面接官の日程調整はシステムがすべて自動化するため、担当者の工数を削減し、スピーディーな採用が可能です。
11.Zキャリア AI面接官
「Zキャリア AI面接官」は、一次面接をAIが代行し、採用工数を大幅に削減できるスマート面接ツールです。候補者はスマホで24時間いつでも面接ができ、日程調整の手間がなくなることで選考スピードが大きく向上します。
AIは回答内容をもとにリアルタイムで深掘り質問を行い、履歴書では見えない潜在スキルや人柄を可視化。質問や評価項目は職種や企業文化に合わせて自由にカスタマイズでき、数分で自社専用のAI面接官を設定できます。面接ログ・録画・文字起こし・評価レポートがすべて自動でまとめられるため、客観的でブレのない選考判断が可能です。
12.ITSUMEN
ITSUMENは、URLを応募者に送付するだけでAIが一次面接を自動実施してくれるAI面接ツールです。録画面接で確認できる雰囲気・話し方・印象に加え、自然な会話形式で応募者のコミュニケーション力をチェックできます。
ITSUMENは一問一答形式のAI質問に加え、テキスト回答・選択式回答・録画面接・録音面接・ファイルアップロードなど、多様な質問形式を組み合わせることが可能。また、AIが回答内容に応じて深掘り質問を行い、その回数も自由に設定できるため、職種や採用シーンに応じた柔軟な面接設計が行えます。

AI面接を導入する際の注意点
AI面接を導入する際には、知っておいたほうがよいポイントがあります。
評価基準の明確化と事前設計が必要
AI面接を導入する際には、評価基準を明確にするとともに、事前に適切な設計を行うことが必要になります。
評価項目や判断基準が曖昧なままAI面接を進めてしまうと、候補者を正しく評価できず、選考全体の公平性や一貫性が損なわれる可能性があります。AIが行う分析は、設定された基準に沿って動作するため、企業側が求める人物像や重視すべきポイントを事前に整理しておく必要があるのです。
基準を定義しておくことで、どの面接官が対応しても評価がブレず、一貫性のある選考が可能になります。こうした事前設計の有無が結果の精度に大きく影響するので、事前に設計を行いましょう。
AIへの学習や検証・改善が必要
AI面接を効果的に活用するためには、AIへの継続的な学習や検証・改善を行うことが欠かせません。
AIは一度設定すれば終わりではなく、運用しながら精度を高めていく必要があります。面接の傾向や採用基準は企業の成長や組織状況によって変化するため、AI側の評価モデルも定期的に見直さなければ、現状と合わない判断を下してしまう可能性があるのです。
面接結果や合否データを継続的にフィードバックし、評価項目の重みづけや質問内容を調整することで、より実務に近い精度へと改善できます。このサイクルを繰り返すことで、AI面接は企業に最適化された選考ツールへと進化していきます。
候補者への説明と同意取得
AI面接を導入する際には、候補者へ十分な説明を行い、適切に同意を取得することが重要です。
リスクの章でも述べましたが、AI面接は従来の選考方法と異なるため、仕組みや評価方法への理解が浅いまま進めると候補者が不安を抱え、企業への信頼低下や面接辞退につながる可能性があります。
事前に AIがどの項目を評価するのか、どのようにデータを扱うのか、最終判断は人間が行うのかといった説明を行うことで、候補者の安心感を高めることができますし、公平性の担保にもつながるでしょう。
プライバシー保護とデータ管理の徹底
AI面接を導入する際には、プライバシー保護とデータ管理を徹底することが大事です。
AI面接では動画データや音声情報、回答内容といった個人情報を多く扱うため、適切に管理をしなくては情報流出や不正利用につながるリスクがあります。さらに、データの扱いが不透明なままだと候補者が不安を抱き、企業への信頼低下や面接辞退に直結する可能性があります。
逆に、データ保護方針を明確に提示し、安全な管理体制を整えている企業は信頼を得やすく、辞退防止につなげることができるでしょう。また、暗号化やアクセス制限などの具体的措置を説明することで候補者の不安を軽減するのが重要です。
AI面接の事例
現在、AI面接は多くの企業で取り入れられ始めています。ここでは、その事例をいくつか紹介します。
一蘭
豚骨ラーメン専門店の一蘭を運営する株式会社タレントアンドアセスメントでは、AI面接システムを導入することで店舗ごとの面接における時間と場所の制約を解消しました。
従来の面接では、各店舗でのオンライン面接に30分〜40分かかるだけでなく、面接後の評価やレポート作成に時間がかかっていました。AI面接を導入することで、面接者の回答がテキスト化されるとともにAIによる評価も完了しているので時間が大幅に削減されたとのことです。AI面接によって評価のばらつきがなくなり、公平な選考を実現できているそうです。
参考:https://news.biglobe.ne.jp/economy/0709/prt_240709_3922671077.html
キリンホールディングス
キリンホールディングスでは、2026年卒の新卒採用からAI面接を導入することになりました。エントリーシートの読み込みから1次面接までをAI面接サービスで対応をします。これは書類選考のみで合否を決めるのでなく、採用すべき人材が漏れることを防ぐ狙いです。
AI面接官を採用していますが、このサービスは経済産業省が2006年に提唱した「社会人基礎力」をもとにした30項目で評価。それによって、より多角的に人材を評価することができます。
AIによる面接では、候補者の回答に対して深堀り質問や相づちなども行いながら、候補者の能力を細かく測ります。
参考:https://www.itmedia.co.jp/aiplus/articles/2410/16/news176.html

まとめ
AI面接は多くの企業に取り入れられてきていますし、面接者側もAI面接に慣れてきています。AI面接によって、企業はコスト削減だけでなく生産性を高めることができます。面接に課題を感じている企業は、今回紹介したようなAI面接サービスを取り入れるのがおすすめです。
「接客オンデマンドAI」は、音声認識型AIの開発・運用サービスです。AIが話者の発言を理解しながら対話を行います。その機能から、面接においても活用することができます。AIに学習させることで独自の内容を質問させることができますし、GPT(OpenAI)連携により自社のどんな質問にも回答することができます。
面接後には会話データを分析することで選考を効率化することが可能です。AIへの学習やデータの分析のために専属の運用担当者がサポートするので、社内にIT人材などは必要ありません。目的に合った面接AIを作成できますので、まずはご相談ください。


