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スポットラウンダーとは?メリット、導入すべき企業を紹介します

スポットラウンダー

店舗を巡回するスタッフのコストを抑えたい、売り場のチェックや販促、整理などを外注したい、競合メーカーや店舗の情報収集を依頼したいというニーズを持っている担当者の方も多いと思います。

「スポットラウンダー」を利用すればこういった悩みを解決できる可能性がありますが、スポットラウンダーがどのようなものか、どんなメリットがあるかなどわからないと思います。

そこでこの記事では、スポットラウンダーとは何かや企業がスポットラウンダーを活用するメリット、スポットラウンダーを導入すべき企業とはどのような企業かを詳しく解説します。販促や店頭支援に課題を抱えている企業の方は、ぜひ参考にしてみてください。

スポットラウンダーとは

スポットラウンダーとはどのような意味なのでしょうか。まずはスポットラウンダーという仕事の概要と仕組み、特徴を解説します。

スポットラウンダーの概要

スポットラウンダーとは、企業やメーカーの依頼を受けて、特定の店舗や売場を訪問し、商品陳列や棚替え、販促物の設置、在庫確認、店舗担当者とのコミュニケーションなどを行う人材を指します。「スポット」という言葉の通り、特定の期間や限定的なエリアにおいて、必要なタイミングだけ対応します。

通常のラウンダー業務は、決まったエリアを定期的に巡回しながら、売場の管理や改善を行う継続的な業務です。長期間、幅広い店舗や業務が契約の対象になることが多いです。

一方で、スポットラウンダーは特定のエリアや業務に限定して、1日限りや週に数回といった短期間で柔軟に対応できるのが特徴です。新商品の導入時やセール前の売場強化、イベント展開など、一時的に人手が必要なタイミングで活躍します。

「ラウンダー」については以下の記事で解説しているので参考にしてください。
スポットラウンダーとは?メリット、導入すべき企業を紹介します

スポットラウンダーの特徴と仕組み

スポットラウンダーの特徴やそれを可能にする仕組みを解説します。

スポットラウンダーとは、メーカーや販促会社から依頼を受け、担当者の業務を代行する専門スタッフとして小売店に派遣される人材です。最大の特徴は、通常のラウンダーが1社専属で、その企業の製品を取り扱う店舗のみを訪問するのに対し、スポットラウンダーは複数企業の案件を掛け持ちし、幅広いエリアや業務に柔軟に対応できる点にあります。

それを可能にしているのは、全国の企業との広範なネットワークと、多くのラウンダー人材を確保・管理できる柔軟な体制が整っているからです。依頼内容やエリアに応じて最適な人材を迅速にアサインできる仕組みがあることで、複数の企業案件にも対応でき、必要なときに必要な場所へ派遣する柔軟な運用を実現しています。

スポットラウンダーが行う業務

スポットラウンダーは以下のような幅広い業務に対応できます。

売場メンテナンス

スポットラウンダーは売場のメンテナンスを行います。これは、小売店において商品の陳列状況や販促物の整備などをチェックし、売場を最適な状態に保つ作業のことです。商品の補充や前出し、乱れた陳列の修正、売切れ商品の確認などを行いますし、販促用のPOPやのぼり、パネルの設置、店内の清掃なども行います。

これらの作業によって、商品が見やすく手に取りやすい売場を維持できるだけでなく、ブランドイメージの統一や販促施策の効果最大化が可能になります。店頭での印象が売上に直結する小売現場において、売場メンテナンスは重要な業務のひとつです。

売場づくり

スポットラウンダーは、売場づくりも担当します。売場づくりとは、単に商品を並べるだけでなく、ブランドの世界観や販売戦略を反映したレイアウト設計、視認性や導線を考慮した陳列、販促物の設置などをすることにより、購買意欲を高める売場を作ることです。

例えば、POPや什器を用いたディスプレイを設置して注目を集める工夫をしたり、季節イベントやキャンペーンに合わせて売場の装飾やレイアウトの変更、関連商品の集約陳列を行ったりします。

売場づくりは店舗運営において重要な施策であり、商品の売れ行きを左右する要因にもなります。スポットラウンダーは、メーカーや販促会社からの指示やガイドラインをもとに、現場で最適な売場を実現します。

店舗の情報収集

スポットラウンダーは店舗での情報収集業務も担います。競合商品の展示情報、販促活動の有無などをチェックし報告することで、メーカーや販促会社は市場動向を把握し、自社の販売戦略や店頭施策の見直しをすることができるのです。

さらに、店舗スタッフの対応や顧客の行動、売場の混雑状況など、現場でしか得られない定性的な情報も収集することができます。これにより、実際の売場での課題や改善点を把握しやすくなり、より実践的な施策の立案につなげることが可能です。

こうしたフィードバックにより、本部と現場の情報格差を埋めることができるのです。

店舗とのコミュニケーション

スポットラウンダーは、売場作業や情報収集だけでなく、店舗スタッフとのコミュニケーションも重要な業務のひとつです。

具体的には、商品・サービスの啓蒙活動、キャンペーンの告知を行うとともに、売場づくりの意図や販促物の設置位置、新商品の取り扱いなどについて店舗担当者に説明を行い、協力を得ながら作業を進めます。また、店舗側からの要望や改善点、現場で起きている問題などの声をヒアリングし、メーカーや販促会社にフィードバックする役割も担います。

さらに、スポットラウンダーは店舗スタッフとのコミュニケーションを通じて、売場交渉も行います。自社商品の陳列場所を確保したり、新商品の優先的な展開をお願いしたりします。

こうした双方向のやり取りによって、現場の理解と協力を得やすくなり、販促施策の実行力や売場の品質向上が可能になります。

調査業務

スポットラウンダーは、さまざまな調査業務にも対応しています。

具体的には、競合店舗における売場レイアウトや商品ラインナップ、販促活動の実施状況などを調査したり、小売店やサービス業における接客品質を覆面調査によって客観的に評価したりします。そのほか、地域における空き家の実態調査や、自動販売機の最適な設置場所の調査なども行います。

こうした調査業務は単発的に実施されることも多く、専門知識や高い観察力を持つスポットラウンダーだからこそスピーディーかつ正確に対応できるでしょう。

30年以上に渡る実績 販売・営業のプロが豊富に在籍 セールスプロモーションに特化し販売・営業、ラウンダー業務を支援。 売れる体制づくりをを実現します。

企業がスポットラウンダーを利用するメリット

企業はスポットラウンダーを利用することで、さまざまなメリットが得られます。

費用対効果の向上

企業がスポットラウンダーを活用するメリットのひとつが、費用対効果の向上です。

通常、ラウンダーを専任で依頼する場合は、自社製品を扱う複数の店舗を1人の担当者が巡回することになります。この方式では、ラウンダーの稼働時間のすべてが自社のために費やされるため、人件費などの稼働コストが高くなる傾向があります。特に訪問先が広範囲に及ぶ場合は、移動時間も含めてコストがかさむ要因になります。

一方、スポットラウンダーは1人で複数の企業やメーカーの製品を担当し、限られたエリア内の店舗を効率的に巡回します。これにより、ラウンダーの稼働をシェアでき、1社あたりのコストを抑えることが可能になります。さらに、必要なタイミングで必要な分だけサービスを利用できるため、無駄な支出を抑えながら柔軟な販促活動を展開できます。

小規模から始められる

スポットラウンダーは、必要な時に、必要な規模だけ導入できるのが大きな特徴です。

通常のラウンダー契約では、ある程度まとまった人員配置や長期的な稼働計画が必要となるため、初期費用や管理のハードルが高くなる場合があります。しかし、スポットラウンダーであれば、特定エリア・特定期間のみといった限定的な依頼も可能で、最小限のリスクでスタートできます。

たとえば、新商品の立ち上げ時のみや、販促キャンペーン期間中だけの売場メンテナンスなど、短期集中型の販促活動に最適です。また、店舗数が限られている企業や、これから店頭活動を強化したいと考えている企業にとっても、初期投資を抑えながら導入しやすい柔軟な仕組みといえます。

リアルタイムでの状況把握

スポットラウンダーを活用することで、店頭の状況をリアルタイムで把握できるというメリットも得られます。

近年のラウンダーサービスでは、スマートフォンやタブレットを使ったデジタル報告ツールの導入が進んでおり、売場の写真や作業内容、在庫状況などをその場で即時に報告する仕組みが一般化しています。これにより、本部は現場で何が起きているのかをタイムリーに把握でき、迅速な意思決定や対応が可能になります。

さらに、スポットラウンダーは1人が複数のメーカーや店舗を担当するため、多様な売場情報を横断的に比較・収集できる点も大きな強みです。特定店舗にとどまらず、エリア全体の傾向や課題を俯瞰的に把握できるため、より精度の高いエリア単位での販促戦略や改善施策の立案に役立ちます。

人材確保

人手不足が深刻化するなか、必要な人材をタイミングよく確保できることも、スポットラウンダーを活用する大きなメリットです。

通常のラウンダーでは、店舗が少ないなど業務量が一定規模に満たないエリアでは専任の配置が難しく、人的リソースの確保に課題が生じがちです。たとえば、営業所から離れた地域にある主要店舗を定期的に訪問したいが、その周辺には他に対象店舗がないといった場合、従来は営業担当者が遠方から出向くといった非効率な対応は難しい状態でした。

しかし、スポットラウンダーやシェア型のラウンダーサービスを活用すれば、複数の企業で業務をシェアすることにより、1人のラウンダーに十分な稼働量を確保しやすくなります。これにより、これまで人員配置が難しかったエリアでも、安定した店舗巡回が可能となり、販促機会の損失を防ぐことができるのです。

スポットラウンダーを導入すべき企業とは

では、スポットラウンダーを導入すべき企業とはどのような企業なのでしょうか。

多店舗展開している小売店

スポットラウンダーは、全国または広域に多数の店舗を展開している小売企業にとって有効な手段です。

多店舗展開をしている企業では、本部で策定した販促施策や売場戦略を各店舗で均一に実行することが難しいという課題があるはずです。特に、本部から離れた地域や、営業所の拠点が少ないエリアでは、売場の実態を把握しきれず、棚落ちや販促物の未設置、在庫不備などが発生しやすくなります。

スポットラウンダーを導入すれば、本部の方針に沿った売場展開が実際の店舗でも確実に実行されているかどうかをチェック・是正することができ、売場の品質を維持・向上させることが可能です。また、拠点の少ないエリアでもスポット的に人材を配置できるため、全国規模での売場統制がしやすくなるでしょう。

繁忙期やキャンペーン期間に対応したい企業

スポットラウンダーは、短期間に集中して店舗対応が必要となる繁忙期やキャンペーン期間において、効果的な手段となるでしょう。

新商品の発売や季節商戦、セール、販促キャンペーンなどでは、売場のメンテナンスや販促物の設置、在庫チェックなど、通常時よりも多くの作業が発生します。しかし、こうした短期的な需要に対して専任ラウンダーを増員するのは、コスト面・人材確保の面から現実的ではない場合が多くあります。

その点、スポットラウンダーであれば必要な時期だけ柔軟に人員を配置できるので、繁忙期の負荷を一時的にカバーできるのです。また、すでに現場経験のあるスタッフが対応するため、短期間でも高い対応力を発揮し、売場の品質を保ちながら迅速な対応を実現できます。

地域ごとの状況を把握したい企業

地域ごとの状況を把握したい企業にとって、スポットラウンダーの活用は有効な手段といえるでしょう。

スポットラウンダーは、複数のメーカーの業務を1人で兼任しながら、特定のエリア内で多くの店舗を巡回します。そのため、広い店舗網をカバーしつつも、特定エリアにおける販売現場の詳細な情報を効率よく収集できます。特定の売り場のレイアウト、販促物の設置状況、競合製品の展開など、メーカー社員が個別に視察するには時間もコストもかかる情報を、短期間で収集できるのです。

特定エリアに特化して多店舗を巡回するスポットラウンダーの活動は、地域ごとの状況を正確に把握したい企業にとって価値のある情報収集手段となるでしょう。

常駐ラウンダーの確保が難しい企業

スポットラウンダーは、常駐型のラウンダーを配置するのが難しい企業にとって、有効な選択肢となります。たとえば、店舗数が少ないエリアや、店舗間の距離が離れている地域では、専任のラウンダーを常駐させるには業務量が足りず、費用対効果が見合わないケースがあります。

しかし、スポットラウンダーを活用すれば、必要なときに必要なエリアのみを効率よくカバーする運用が可能になります。特に、複数のメーカーでラウンダーを共有するシェア型のラウンダーを利用すれば、業務量の不足しがちなエリアでも複数企業の案件を組み合わせて一定の稼働量を確保できるため、ラウンダーを安定的に配置することが可能になります。

これにより、カバーが難しかった地域の店舗でも売場の品質を維持しやすくなり、販売機会の損失や販促の不徹底を防ぐことができるでしょう。

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まとめ

販促や売場の管理、人材確保など、ラウンダー委託の課題を感じている企業にとって、スポットラウンダーは有効な解決策となります。スポットラウンダーは、短期間・限定的に店舗巡回や売場対応を行う専門スタッフであり、必要な時に必要な場所へ効率よく人材を配置できますし、必要な業務だけに絞って依頼することもできます。そのため、人件費を抑えつつ販促活動を強化したい、あるいは地域ごとの売場状況をタイムリーに把握したいといったニーズに応えることができるでしょう。

ビーモーション株式会社では、「シェアードラウンダー」というスポットラウンダーサービスを提供しています。このサービスでは、1人のラウンダーが複数のメーカーの業務を担当することで、ラウンダーの稼働を効率的にシェアし、コストを最小限に抑えながらも高品質な売場対応を実現できます。単発の業務から中長期の販促活動まで柔軟に対応できるため、常駐型のラウンダーを配置するほどの業務量がない企業でも、必要なタイミングで必要な分だけ売場支援を受けることが可能です。また、全国規模で構築された人材ネットワークを活用することで、地方や拠点の少ないエリアでも安定した店舗巡回が行えます。

また、レポート機能も強みであり、単なる情報の提出にとどまらない、深い対話に基づくレポーティングを行っています。クライアントと継続的に密なコミュニケーションを取り、ブランドや製品の背景・想いまで深く理解したうえでレポートを行うので、レポートは単なる報告書ではなく、課題に対する具体的な提案を含むレビューとして活用することができます。現場の「今」を正確に把握しながら、迅速な意思決定や販促戦略の修正につなげることができます。ぜひお問い合わせください。

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